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辞典・読み物・その他

 

  

 2000年10月ごろに出版され、全米で大ブレイク中の書籍、Prentice Hall「Solaris Internals:Core Kernel Architecture」Jim. Mauro/ Richard. McDougall。 本書は、Sun Microsystems社が最も信頼を寄せているSolarisカーネルの内部解析を解説した書籍である。現在日本では、UNIX95版のSolaris2.6とUNIX98版のSolaris8などを含むSolaris関連書籍が、約30点以上出版されている。

その中でも、Solaris2.6はインプレスコミュニケーション「 Solarisシステム管理入門 2/E 」(日本サン・マイクロシステムズ監修 原書:Macmillan Technical「Solaris System Administrators Guide 2/EJanice. Winsor)・「 Solaris上級システム管理 2/E 」(日本サン・マイクロシステムズ監修 原書:Macmillan Technical「Solaris Advanced System Administrators Guide 2/EJanice. Winsor)を中心に、Solarisオフィシャル本として高い評価を受けてロングセラーとなっている。Solaris8は、現在はこの1冊で充分だといえるアスキー「 Solarisシステム管理 」(城谷洋司)がベストセラーになっている。

 以上の3点や、IDGジャパンのムック誌「 Solaris REVIEW 」(現在第2弾が発売中)が定番になっているのが最近の傾向だ。

   

 最初のSUN関連の書籍は、1990年4月に当時のマグロウヒル出版「 SUNユーザーズガイド 」(矢吹道郎 訳 原書:Scholium International「A Sun Users GuideDavid. England)が出版された。(その後、当時のマグロウヒル出版は日本より撤退のため絶版となる。)本書は、当時ワークステーションが進化を遂げている中、一般のユーザにとってのワークステーションとはなにかをSunUNIXで紹介したガイドブックである。

  翌年、3月にアスキーより大ロングセラーとなった「 SUNシステム管理 」(城谷洋司・下山智明 共著)が出版された。本書は、伊藤忠テクノサイエンス在籍中の筆者たちがSunユーザたちのさまざまなトラブルやその解決法をこの1冊に集約したものである。当時のシステム管理者にとって必需品であった。

 

 日本で初めて、Solarisの解説書が出版されたのが7年前の1993年5月ごろだったと思う。

ソフトバンクパブリッシング「 Solarisリファレンス・ブック 」(浅田今日子)が出版された。 本書は、日本語Solaris2.1対応版の解説書である。 しかし、この頃の新刊ベストは、アスキー「 コンピュータ帝国の興亡 」(藪暁彦 訳)・同社「 続・たのしいUNIX 」(坂本文)などが上位を占めていたので、本書は、ずいぶんと下のほうにランクインされていた。

この年の8月にソフト・リサーチ・センター「 Solaris2.2技術解説 」(増月孝信)がはじめて、ベスト9位に入った。

そして、いまや定番となったインプレス・コミュニケーションズも「 Solarisシステム管理入門 」(日本サン・マイクロシステムズ監修 原書:Macmillan Technical Publishing「Solaris System Administrations」Janice. Winsor)を出版した。 ランキングは12位と地味なスタートだったが、ロングセラーのはじまりでもあった。

 1995年から1996年頃にかけてはアスキーからサン・マイクロシステムズシリーズ(サン・マイクロシステムズのロゴ入りの装丁)が出版された。以下に、シリーズの詳細である。

「 Solaris上級システム管理 」Solaris上級システム管理 」日本サン・マイクロシステムズ監訳

(原書は、Ziff-Davis Press「Solaris Advanced System Administrators Guide」Janice. Winsor)

 1998年 インプレスコミュニケーションズによって「 Solaris上級システム管理 2/E 」が出版された。

 

「 SPARC&Solarisパフォーマンスチューニング 」日本サン・マイクロシステムズ監訳

(原書は、Prentice Hall「Sun Performance Tuning SPARC & Solaris」Adrian. Cockcroft)

 

「 SPARCマルチプロセッサ アーキテクチャ 」榊 正憲 訳

(原書は、Prentice Hall「Multiprocesser System Architectures:A Technical Survey of Multiprocesser/Multithreaded Systems Using SPARC Multilevel Bus」Ben. Catanzaro)

 

「 The ToolTalkサービスリファレンスマニュアル 」サンソフト監修・データリング訳

(原書は、Prentice Hall「The ToolTalk Service:An Intel Operability Solution (Revised)」SUN Microsytems)

 

「 Panic !:UNIXシステムクラッシュの追求と対策 」福崎俊博 訳

(原書は、Prentice Hall「Panic !:UNIX System Crash Dump Analysis Handbook」Chris. Drake/ Kimberley. Brown)

 

 98年出版のCQ出版社 Open Design Booksシリーズ「 最新Solarisによるサーバ構築 」(山内雪路・吉野良樹 出版社にて絶版)や秀和システム「 Solaris2.6サーバー構築:理論・実践・応用 」(井上亜潮)の構築術が今でも良く売れている。

  2000年後半には、秀和システム「 いまからはじめるSolaris 」(小川尚子)のインストール本や同社・同著の「 いまからはじめるSolaris基本コマンド&操作編 」、セレンディップ「 Solaris8UNIX超入門 」「 Solaris8活用術 」(臼田昭司)などの入門書が出版されたが、まずまずの売れ行きであった。

  他に、毎日コミュニケーションズ「 SolarisとフリーソフトによるWebデータベースの構築 」(一条 博)が発売。 フリーソフトとの関わりがおもしろい。

  2000年を締めくくったのは、冒頭で紹介したアスキー「 Solarisシステム管理 」(城谷洋司)とソフトバンクパブリッシング「 Solarisコマンドスーパーリファレンス 」(葛西重夫 訳 原書:New Riders Publishing「Solaris Essential Reference」John P. Mulligan)であった。

 

ここでひとつ番外編。

丸善「 SUNネットワーク詳説 」(小池汎平・相田 仁 共訳 原書:Van Nostrand Reinhold「Analyzing SUN Networks」Carl. Malamud )。SUNプロトコルのONCについて詳解している。

最後にこれからの一冊。2001年1月の新刊を紹介しておこう。

翔泳社「 Solarisセキュリティ入門 」(坂井順行 監訳 原書:Prentice Hall「Solaris Security」Peter H. Gergory)

 

 Solarisは、最初のSUN解説書が出版されてから10年を経た現在も、品切れ絶版を入れても30点弱の解説書しか出版されていない。

それは、Solarisの難しさにあるといえる。基本コマンドなどは誰にでも書けて、システム管理などが頭で分かっていてもそれを文書にするのが難解で、著者たちを悩ましているからである。 

それだけに、現在出版されているSolaris本は、ベストセラー作品の著者城谷幸司・長原幸治を始めとする、ごく限られた人のみが作品にする事が出来た貴重な書籍なのである―。

 

 (01/02/01 更新)

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