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特集 Vol.19
「 暗号理論 」

「暗号」関連書籍一覧 もくじへ

-特集 目次-

特集Vol.「ベストセラーの仕掛け人-三橋昭和編-」

特集Vol.「ソフトウェアデザインパターンの世界」

特集Vol.「インフォ・クリエイツ」

特集Vol.「 記述言語 」

特集Vol.「 PHP 」

特集Vol.「 STL 」

特集Vol.「 JAVApart1−1996を振り返る 」

特集Vol.7−2「 JAVApart2−1997を振り返る 」

特集Vol.7−3「 JAVApart3−1998を振り返る 」

特集Vol.7−4「 JAVApart4−1999を振り返る 」

特集.7−5「 JAVApart5−2000を振り返る 」

特集Vol.「 Edward.Yourdon 」

特集Vol.「 DanielP.Friedman 」

特集Vol.10「 Richard W.Stevens 」

特集Vol.11「 今年のSEヨモヤマ話 」

特集Vol.12「 “珠玉のプログラミング”の参考文献 」

特集Vol.13「 現在注目のストレージとは? 」

特集Vol.14「 コンピュータを創った人々 」

特集Vol.15「 21世紀のソフトウェア開発者のみなさん、この本は読みましたか? 」

特集Vol.16「 本気でUNIXをマスターするならこの本だ! 」

特集Vol.17「 UNIXプロフェッショナルへの道 」

特集Vol.18「 UNIXの必需品 C言語の定本 」

特集Vol.19「 暗号理論 」

特集Vol.20  「 “ソフトウェア”匠と技が織り成すPete.McBreen氏の世界 」

特集Vol.21「 "プログラミング作法"の参考文献 」

特集Vol.22「 Brian W.Kernighan氏のプログラミング作法の世界 」

特集Vol.23「 P.J.Plauger氏の著書紹介 」

特集Vol.24「[復刻版]オブジェクト指向ソフトウェア工学OOSE」

特集Vol.25「はじめにKnuth先生ありき」

NEW特集Vol.26「IBM上級技術者が学んだ名著」

 

  そもそも“Cryptography”「暗号」とは、ギリシャ語の “Kryptos”(隠す)が語源で、その時代は古代ギリシャ・ローマ時代にさかのぼる。

暗号は、古代人から現代人まであらゆる状況下で頻繁に使われてきた。古代ギリシャ・ローマなどで、時の王や権力者が第三者に情報が漏れるのを防ぐため暗号を使い、優勢に時代を形成してきた。

1945年に終結した第二次大戦では、各国が暗号をフル活用し戦略を展開していた。その当時、敵に解読をさせまいと暗号も複雑になり膨大な解析機能を持ったマシンが必要になってきていた。

この大戦で、イギリスがチューリング博士を中心に暗号解読器(後のコンピュータの原型となるもの)を開発、ドイツの暗号エニグマを解読したことは有名な話である。

近年、「暗号」はコンピュータネットワークの急速な普及に伴うデータの保護や、最近注目されている公開鍵暗号システム(整数論の応用分野である暗号システム)をはじめ、私達の身近なところでクレジットカードを使用してオンラインショッピングや公共施設から自分の情報を入手することなど、いろいろな形で重要な存在となっている。

今後、ますます重要性が増してくる暗号理論に注目し、参考文献をここに紹介したい。

暗号理論関連書の紹介の前に…

 暗号理論における数学的知識を語るには、「整数論」が必要であるが今回は割愛させて頂く。しかし、最新刊でベスト10にもある最新のオススメの1冊を紹介しておきたい。

l         牧野書店/星雲社整数論入門白谷克己

2001年7月に出版され1ヶ月余りで、既に4刷とベストセラーになっている。


 それでは、まずは世界的ベストセラーの訳本であるこの一冊から。

l         新潮社暗号解読青木 薫 訳

原書:Vintage Anchor「The Code Book:The Science of Secrecy from Ancient Egypt to Quantum Cryptography」Simon. Singh

本書は、暗号の作成・特性・使い方・解読などさまざまな史実を例に取り上げ構成している。


 近未来の解読は膨大な情報を処理できる現存のコンピュータより数十億倍の速度を持つ「量子コンピュータ」の出現で新たな展開が生まれる。「量子コンピュータ」解説書の最新刊として2002年2月に発売予定の一冊を紹介しよう。

l         パーソナルメディア入門 量子コンピュータ松田和典 訳

原書:World Scientific Pub.「Introduction to Quantum Computers」Gennady P. Berman/ Gary D. Doolen/ Ronnie. Mainieri/ Vladimir I. Tsifrinovich

本書は、量子コンピュータの実験による立証を行った、ロスアラモス研究所の研究グループに所属している著者らによる、量子コンピュータを学ぶための最も信頼のおける入門書である。来年の期待の1冊だ。


ここで「暗号」に関する読み物的書籍を一冊。

l         NHK出版16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号亀井よし子 訳

原書:Workman Publishing Company, Inc.「In Code:A Mathematical Journey」Sarah. Flannery/ David. Flannery

1999年、アイルランドに住む16歳の少女が開発した暗号は世界の専門家を驚かせた。数学とスポーツをこよなく愛する少女がどのようにして開発したのか?また、その後の展開に少女が思ったものは...現在ベストセラーになっているので、是非 読んで頂きたい。


暗号理論の学術書

l         Chapman & Hall「Cryptography:theory and Practice」Douglas R. Stinson

訳本:共立出版暗号理論の基礎櫻井幸一 訳

本書は、慣用秘密鍵暗号から公開鍵暗号の主な話題や現代暗号の研究成果まで広範な内容を扱った解説書。

l         Springer Verlag「Introduction to Cryptography」Johannes A. Buchmann

(原書タイトルは、ドイツ語で“Einfuhrung in die kryptographie”)

訳本:シュプリンガー・フェアラーク東京暗号理論入門:暗号アルゴリズム、署名と認証、その数学的基礎林 芳樹 訳

本書は、デジタル署名化文書や電子マネーなど、さまざまに応用されている暗号理論を、著者によるダルムシュタット工科大学(ドイツ)の講義に基づく、現代暗号の基本的な方法 で概説する標準的な教科書である。暗号理論のアルゴリズムばかりでなく、効率や安全性の評価、応用としてのデジタル署名と認証など実用上欠かせない問題もていねいに解説。数論などの専門的な数学の予備知識を必要とせず、現代暗号のアルゴリズムの数学的な基礎や応用を学ぶすべての読者にとって有益である。本書の著者Johannes A. Buchmann氏は、暗号理論の専門学術誌“Jounal of Cryptology”の編集委員を担当。

 

l         Springer Verlag「A Course in Number Theory and Cryptography」N. Koblitz

訳本:シュプリンガー・フェアラーク東京数論アルゴリズムと楕円暗号理論入門櫻井幸一 訳

本書は、数論の大家N. Koblitz氏が創始した楕円暗号理論を理解することを目的に、今後ますます重要となる暗号理論に必要な数学を解説、エレクトロニック・コマースや電子マネーなど、新しいサービス技術の実用化に伴い、インターネットの安全性や信頼性を確保するための不可欠な技術として注目されている暗号技術へのタイムリーな入門書である。

数論がいかに計算機科学に応用されるかを、計算機の専門知識なして理解できるように著されている。

 

l         Springer Verlag「Algebraic Aspects of Cryptography」N. Koblitz

訳本:シュプリンガー・フェアラーク東京暗号の代数理論林 彬 訳

本書は、楕円曲線暗号理論の創始者でもある「数論アルゴリズムと楕円暗号理論入門」の著者による最新の超楕円曲線をもちいた暗号理論の解説書。

整数論だけでなくいろいろな数学を使って暗号理論を構築し、話題が一層豊富になった。さらに暗号そのものについての記述も増え、応用面へのより大きな配慮がなされている。

最新暗号と、その基礎となる数学理論を豊富な練習問題(解答書つき)とたくさんの実例で持ってわかりやすく解説した。

 

l         Springer Verlag「Modern Cryptography,Probabilistic Proofs and Pseudorandomness」Oded. Goldreich

訳本:シュプリンガー・フェアラーク東京「現代暗号理論:確率論的証明」岡本龍明 訳

本書は、現代暗号について、基礎理論からすすんだトピックまで重要な内容を要領よくまとめ、工学・数学・計算機科学を学ぶ学生が暗号を勉強するのに最適の入門書。

著者は現代暗号の研究者の中で現在最も優れた業績を上げている。

数学の単なるひとつの応用としてではなく、計算機科学の一分野としての暗号理論を体系的に・学問的に取り上げた本としては世界でもはじめての書「体系的・理論的暗号」分野の道標となり、さらに研究を進めたい読者に格好の材料を提供する。

必要な予備知識は巻末にまとめられているので、初めて学ぶ人にも最適である。

姉妹本として、Cambridge University Press「Foundations of Cryptography:Basic Tools」Oded. Goldrichがある。

 

l   University of Cambridge「Elliptic Curves in Cryptography」G. Seroussi/ Ian F. Blake/ N. Smart     

訳本:ピアソン・エデュケーション楕円曲線暗号鈴木治郎 訳

本書は、楕円曲線を公開鍵暗号に利用するケースが多くなってきた。この方法を説いた本格的な解説書である。


その他にも暗号理論の学術書の良書として、以下の三冊を挙げておこう。

l         CRC Press「An Introduction to Cryptography」Richard Anthony. Mollin

l         Springer Verlag「Introduction to Cryptography」Johannes A. Buchmann

l         CRC Press「Handbook of Applied Cryptography」A.J. Menezes/ P.C. van Oorschot/ S.A. Vanstone

 

「暗号理論」に入る前に必要な基本書

(洋 書)

l         Addison Wesley「The Design and Analysis of Computer Algorithms」A. Aho/ J. Hopcroft/ J. Ullman

訳本:サイエンス社アルゴリズムの設計と解析 I野崎昭弘・野下浩平 共訳

   サイエンス社アルゴリズムの設計と解析 II野崎昭弘・野下浩平 共訳

 

l         MIT Press「Algorithmic Number Theory:Efficient Algorithms Vol.1」Eric. Bach/ Jeffrey. Shallit

 

l         MIT Press「Introduction to Algorithms」T.H. Cormen/ C.E. Leiserson/ R.L. Rivest

訳本:近代科学社アルゴリズムイントロダクション全3巻浅野哲夫・梅尾博司・山下雅史・和田幸一・岩野和生 共訳

 

l         Addison Wesley「The Art of Computer Programming Vol.2:Seminumerical Algorithms」D.E. Knuth

訳本:サイエンス社KNUTH3 準数値算法:乱数渋谷政昭 訳

   サイエンス社KNUTH4 準数値算法:算術演算中川圭介 訳

 

(書き下ろし)

l         電子情報通信学会現代暗号理論池野信一・小山謙二

l         培風館「情報理論の基礎」水野弘文

l         培風館暗号と認証情報理論とその応用学会編

l         共立出版暗号理論入門岡本栄司

l         共立出版暗号・ゼロ知識証明・数論岡本龍明・太田和夫 編

l         産業図書現代暗号岡本龍明

l         昭晃堂暗号と情報セキュリティ辻井重男・笠原正雄

l         海文堂暗号理論と代数学澤田秀樹

l         日本評論社UBASICによるコンピュータ整数論木田祐司・牧野潔夫

 

暗号理論の超入門、お手軽学術書、教養書

 

l         日本規格協会暗号のおはなし今井秀樹

l         講談社ブルーバックス暗号の数理一松 信

l         講談社ブルーバックス情報セキュリティの科学太田和夫・黒澤 馨・渡辺 治 共著

l         講談社暗号 ポストモダンの情報セキュリティ辻井重男

l         ビジネス社暗号解読戦争吉田一彦

l         岩波書店 同時代ライブラリー209シャーロックホームズの記号論富山太佳夫

l         社会思想社 教養文庫1176暗号と推理小説長田順行

l         早川書房「パズル パレス:超スパイ機関NSAの全貌」滝沢一郎 訳

原書:Viking Penguin「The Puzzle Palace:A Report on America’s Most Secret Agency」James. Bamford

本書は、規模、予算ともにCIAを上回る米国最大の情報機関NSAは、その任務ゆえに厳重な秘密のベールに包まれてきた。著者は綿密な調査に基づき、その歴史、組織、先端技術を駆使した情報収集・暗号解読の方法、さらに、日本の前線基地における活動など、驚くべき全貌を明らかにした。米政府、マスコミを震撼された話題の書。(残念ながら 訳本は出版社絶版です。)

l         日本実業出版よくわかる暗号化技術谷口 功

本書は、入門ビジュアルテクノロジー シリーズで暗号の基礎知識から最新テクノロジーまでネット時代の必須知識「暗号化技術」をとてもわかりやすく解説。

l         米田出版・産業図書わかりやすい暗号学高田 豊

本書は、数学的なことを極力省いたかたちで構成されているので小生でも理解できる1冊だ。

l         技術評論社暗号のすべてがわかる本吹田智章

 

注目の1冊 

 

l         John WileySecrets & LiesBruce. Schneier

翔泳社暗号の秘密とウソ山形浩生 訳

本書は、セキュリティの本質を真正面から書き綴られている。本書は、特に“訳者あとがき”とても面白いのでぜひ読んでいただきたい。"暗号理論"の第一人者であるBruce. Schneier氏の注目の 一冊。ちなみにSchneier氏の著書で1995年にJohn Wileyより発売された「Applied Cryptography:Protocol,Algorithms,and Source Code in C 2/E」の訳本がソフトバンクパブリッシングから今秋発売される予定である。

 

「暗号理論」を実践するための書

 

l         森北出版コンピュータ のための暗号組立法入門松井甲子雄

本書は、実際に開発された各種暗号の形式についてわかりやすく解説している。超ロングセラー本。

 

l         森北出版コンピュータによる暗号読法入門松井甲子雄

本書は、歴史的に著名な暗号の解読法を実例などを用いて解説している。超ロングセラー本。

 

l         ピアソン・エデュケーション暗号とネットワークセキュリティ理論と実際石橋啓一郎・三川荘子・福田剛士 共訳

原書:Prentice Hall「Cryptography and Network Security:Principles and Practice 2/E」William. Stallings

本書は、暗号とネットワークセキュリティの理論と実際を両面から実践的に解いている最新の実務書だ。

 

l         ピアソン・エデュケーションディジタル署名と暗号技術 第2版山田慎一郎 訳

原書:Prentice Hall「Secure Electronic Commerce:Building the Infrastructure for Digital Signatures and Encryption 2/E」Warwick. Ford/ Michael S. Baum

本書は、電子商取引を安全に行うための要素についてと、それらの要素をいかに組み合わせるかのガイドラインを技術的、法律的側面から解説。

 

l         技術評論社ファイアウォール&ネットワークセキュリティ実践テクニック技術評論第2編集部

本書は、すべてのPC-UNIXユーザとサイト管理者に贈る最強セキュリティガイド(雑誌Software Designの1999年から2001年にかけて掲載されたものを大幅に加筆・修正を加え再編集したもの)である

 

l  ソフトバンクパブリッシングRSA:暗号技術の基礎からC++による実装まで高橋晋之介

本書は、RSA暗号プログラミングへの挑戦! 基礎から実装までを解説している。

(2002/01/08 更新 ・02/01/13追加更新)

   

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