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1998年は、約60点近くの書籍が出版された中でも、特に目を引いたものがいくつかあるので紹介したい。
1月に出版された、エーアイ出版「 最新オブジェクト指向技術応用実践 」(萩本順三)。本書は、オブジェクト指向ソフトウェアの開発・Javaと先端技術・ビジネスアプリケーションの3本立て、出版当時、この3本立ては多くのユーザの役に立った。
4月に出版された、オライリ−ジャパン/オーム社「JAVAプログラムクイックリファレンス」(松永健司訳・原書「Java
in a Nutshell」David Flanagan)は、現在もJavaの定本である。初心者のためのプログラミングのノウハウから実践的なプログラミングまでを隈なく解説している内容から大ベストセラーになりまた、大ロングセラーにもなっている。是非、Javaを学習する方にはこの1冊をお薦めしたい。
その他に、ベストには入らなかったが、ロングセラーになっているソフトバンクパブリッシング「 Javaプログラミング徹底マスター 」(有賀妙子・竹岡尚三共著)。本書は、豊富なJavaプログラミング例を通して実践テクニックを身に付けるのにうってつけの解説書である。
一見雑誌なのに、書籍コードで5月に出版を開始した技術評論社の「 JAVA
Press 」シリーズは、いまや最新情報満載の情報誌としてユーザの信頼を集めている。その証拠に、すべて数日の間に完売となる実績を持っている。
6・7月に入ってSwingやIDLの日本初の解説書が出版された。
Swingは、サン・マイクロシステムズ社開発販売のJDKの次期バージョンに提供されるコンポーネントで、Swingを用いると簡単にGUI(Graphical
User Interface)が作成出来るなど、高性能なコンポーネントが用意されている。
カットシステム「 SwingによるJava
GUIプログラミング 」(大村忠史)は、Swingで作るGUIの基本操作やさまざまなサンプルから学ぶSwingプログラミング満載である。
このあとPart2・Part3と全3巻となり、いずれもベストセラーになった。
7月は、同社「 Java
IDLプログラミング 」(日本ユニシス分散オジェクト研究会・原書John
Wiley「Programming with JAVA IDL」Geoffrey, Lewis/ Steven,
Barber/ Ellen, Siegel共著)が出版。本書は、OMGのCORBA規格で採用されているインターフェース仕様記述言語。この言語は、オブジェクト間のインターフェース仕様を定義するのに用いるIDL(Interface
Description Language)の解説書である。
9月に入ると、ソフトバンクパブリッシング「 Javaプログラムデザイン:増補改訂版 」が出版。初版は、Java言語でプログラム設計をするのに必要な概念・再利用のためのデザインパターンを中心に説明したが、増補改訂版では、初版をベースにJavaプログラミングのキーポイントを重点に解説してあり、現在もベストセラーになっている。
11月のエーアイ出版「 やさしいJavaプログラミング改訂版 」は、初版と同様に初心者向け入門書に最もわかりやすくかつ実践を踏まえたとてもわかり易い解説書としてよく売れた1冊である。
12月には、技術評論社で数多くの著作を出されている、河西朝雄氏のInternet
LanguageB「 Java入門 改訂新版 」が出版、著者の信頼度で大ベストセラーとなった。
特集Vol7(JAVA‘96年編)で紹介した、トッパン「 Java言語入門 」(現ピアソンエデュケーション2000年4月刊行)の姉妹編として出版された「 続・Java言語入門 」(原書Sams「Teach
Yourself More Java1.1 in 21 days」Jerry, Ablan/ Michael, Morrison)が、正編と同様に売れた。
その他に潟\シム「 Javaによるプログラムの設計と技法 」(栗原克明)がベストセラーになった。本書は、Javaによる本格的なアプリケーション開発の実践テクニックとノウハウを豊富に解説、デベロッパー向けの必読書としてベストセラーとはうなずける。
コンピュータ・エージ社「 Java
RMI パーフェクトガイド 」(夏目 大・原書は、IDG「Java
Remote Method Invocation」Troy Bryan, Dowing)とサイエンス社 Javaライブラリ5「 JavaプログラミングJava
RMI:分散ネットワークプログラミング 」(日本サン・マイクロシステムズ梶jの2点は、現在にいたるまでロングセラーになっている。
RMIとは、UNIX
Network ProgrammingのRPCと類似している、分散アプリケーション作成のための技術で、今後ますます重要視されてくる分散コンピューティング環境の重要な位置を占めている。
最後に、米国ではベストセラーになっているが、訳本ではパッとしないソフトバンクパブリッシング「 Javaとピザとデザインパターン 」(庄司速人訳・原書MIT
Press「A Little Java, A Few Patterns」Matthias, Felleisen/ Daniel
P, Friedman)について。この原書を聞いて、「あ〜ァ、あの一連のシリーズか」と思われた人は、プログラミングをかなり勉強されている方とお見受けします。この共著で、1990年4月当時のマグロウヒル出版「 Scheme手習い:直感で学ぶLisp 」(元吉文男訳・原書MIT
Press「The Little Lisper」)を思い出される方もいらっしゃるはず。
この年は、ふたたび盛り上がりが出てきた年で、これ以降
本格的なJava時代到来といったところが現場(書店)での印象であった。
(2000/11/21更新)
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